転落の危険性

ハチコロ

2009年10月23日 21:58




昔、この看板と同じ状況になったことがあります。

子供のころ、姉とお風呂に入っていたときのことです。
私は湯船のふちに立ち上がって
湯気で曇った窓に落書きをしていました。


そしたらツルッと。
調子に乗って湯船にツルッと。


こういうアブナイ目にあうときって
本当にスローモーションのようですよね。


文字で表すとこんな感じです。


「 き   ゃ   ぁ   ぁ   ぁ   ぁ   ぁ   -   -   ! 」


私の体は湯船のほうに傾いていって
このままでは湯船のふちに頭を強打しちゃう感じです。


けっきょく、わたしは寸でのところで
横からスライディングのように伸びてきた
姉の腕に助けられたのでした。


あの頃は
「ああーーーー!びっくりしたぁぁぁーーーー!」
とばかり思っていましたが


大人になってからあのときの姉の行動を思い返すと
運動神経の良さにびっくりしてしまいます。


おねえちゃん。
どうもありがとう。


うつむいてシャンプー中だったのに
危険を察知したばかりでなく
腕を伸ばしてキャッチ!してくれてありがとう。


泡だらけの腕でよく滑りもせずに
キャッチできたもんです。


そういえば運動神経の良い母が
「おねえちゃんにわたしの運動神経の8割。
おにいちゃんに2割をあげてしまって
あなたに残ってなかったようだ。」
と、私の運動神経の無さを嘆いていたけれど
もしかすると助けてもらうために姉に
すべての運動神経を譲ってあったのかもしれませんねぇ。


こういう看板を見ると、
そのときのことを思い出してなんとも言えない
気持ちになります。


3歳児。湯船の角に頭を強打して死亡とか
ニュースに載らなくてよかった。

運動神経は無いけれど。
今のところ使わずにも生きて行けてるので
しあわせしあわせ。

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